価格転嫁は難しい
つくだ煮製造のヒロツク(西区商工センター)は主要原料の昆布生産量が減り続け、他県で老舗同業者の廃業が相次ぐ中、新商品開発や販売ルート開拓などで上昇ペースを維持。前3月期決算で売上高25億2000万円を計上し、2年続けて最高額を更新した。
生協向け、市販、業務用の3本柱がそれぞれ伸びた。しかし主原料の一つ、昆布は大手との調達競争が激化し、仕入れ値の上昇が加速。取引先に理解を求めながら少しずつ売価に上乗せするが、全面的な価格転嫁は難しいという。竹本新社長(42)は、
「近年、同業者廃業などのニュースが多く、業界環境は一段と厳しい。北海道の昆布生産量は25年前に3万㌧だったが、今は1万㌧を割り込む。代わりにキノコやキクラゲ、ヒジキ、サンマといった商品の開発に力を入れている。ここでも長年培った煮る、炊く技術が役立っており、先人からのたまものと感謝している」
数年前に参入した介護食も好調。通信販売と共に新たな柱へ育てる方針だ。今期の売上高目標は25億5000万円。足下を固めて一歩、一歩進めていく構えだ。
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