建築の役割
街の個性や魅力の一部ともなる建築物の役割は大きい。広島県建築士会(中区)は3月23日、公開まちづくりセミナーを広島YMCA国際文化ホールで開催。建築家の西沢立衛さんが「自作について」と題し、講演した。
西沢さんは豊島美術館など多くの公共建築のほか、妹島和世さんと設立したSANAAで金沢21世紀美術館やルーヴル・ランスなどを手掛け、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー建築賞を受けた。建築設計の方針について、
「(その建物は)環境にふさわしいか、人間の活動にふさわしいか、歴史の文脈に応えているか、建築との関係を考えている。丘や海といった、街の共通価値を建築物の中で感じられるかどうか。海へ開けた構想力、空間スケールの大きさがある厳島神社は実物を見る前から影響を受けた」
昨秋、神原・ツネイシ文化財団(福山市)が瀬戸内ならではの風景と歴史的な地域の建築物を再認識し未来へつなぐ建築の力を高めようと初開催したひろしま国際建築祭をきっかけに、今回の講演となった。事業委員会の浦山豊隆委員長は、
「建築祭の一環でプリツカー受賞9人の建築家に焦点を当てた特別展が尾道市立美術館で開催。建築士会として国際建築祭につながるようなかたちで講演会を行えればと、大阪・関西万博パビリオンやあなぶきアリーナ香川を手掛けた西沢氏に講師をお願いした」
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