空き家で農業
思い切って発想を転換すると、行き詰まっていた難問を打開するアイデアが生まれることがある。
空き家が社会問題化する中、マエダハウジング(中区八丁堀)は無理して住み手を探すのではなく、「室内農業」という新しい活用法の提案を始めた。
空き家オーナーから物件を借りて、室内の水耕栽培装置でハーブや葉物野菜を育てる。〝おうちFARM〟と名付け、貸し農園のように一般の人が有料で使えるようにする。昨年11月、八丁堀店に見学スペースを整え、物件の募集を始めた。装置の部材には建築現場の余剰資材を用い、環境に配慮する。取締役の洲浜憲之さんは、
「リフォームに加えて売買でも空き家問題に向き合ってきたが、特効薬はなかった。田舎ほど入居者が見つかりづらいが、休日に家族で少し足を延ばす趣味の場に改装したらうまくいくのではないか。県の環境ビジネス創出事業で兵庫の室内農業スタートアップと話すうちに、これだと直感した。子どもにとって何かを育てる体験は貴重。食育にもなる」
オーナーは維持管理の負担がなくなり、いくばくかの賃料が入る。空き家を有効に生かす広島モデルの普及に自信を見せる。
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