草の根交流
1984年9月に広島県と中国四川省が友好提携を締結し、その日に発足した広島県日中親善協会(中区)は政治や経済の動きに左右されない民間交流を続けている。
10月27日にあった広島経営同友会(三村邦雄会長)の例会で、親善協会の加藤義明会長が「中国の地方(四川省とその周辺)」と題し、講演した。
発足以来、高校生や大学生の相互派遣、語学講座、留学生支援などを重ね、近年は毎年県内の高校生約10人を派遣する。2000年度に四川で始めた植林事業は延べ約402万本を植え、住民と共に森を育てる。現場で交わされた笑顔や会話が互いの心を結ぶよりどころという。12年の会長就任から毎年のように四川を訪れる加藤さんは、
「習近平政権は本格的な社会主義現代国家の構築へかじを切った。しかし政治や制度が変わっても草の根で積み重ねた人と人の信頼は揺るがない。木を植えるように時間をかけて育てる交流こそ、永遠の隣人である中国との未来をつくる」
今年度は現地の大学生で構成される四川省友好青年団の受け入れを予定。サイクリングや文化体験などの準備に余念がない。気負うことなく、とうとうと語る日中友好の姿が永く続くことを願う。
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