銅蟲の技法生かす
プレス・塗装・機械加工を手掛ける西井製作所(海田町)は9月28日、広島の伝統工芸「銅蟲(どうちゅう)」の技法を生かした「伊久馬」ブランドの銅製カップを島根県津和野町へ寄贈した。
一枚の銅板を絞り、ひとつひとつ丁寧に槌目をつけて作り上げるのが特徴。鉄を主成分としたステンレスに比べて銅製の熱伝導率は25倍と極めて高いため、氷を入れた途端にカップ全体が冷たくなり、手や口で触れた瞬間に格別の清涼感を感じられる。津和野町は早速、町内の宿泊施設「宙辺 (ソラベ)」に伊久馬の一式を備える。西井裕昭社長は、
「伝統技術はただ保存するだけでは、やがて価値が失われる。銅蟲の特性を見極めながら新たな活用を探り、新製品を開発した。実際に生活空間の中で、感性に触発された人々に使われていくことが大切。宿泊者の目と手に広島のものづくりの息吹を届けたい」
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