家具を贈る
丁寧な家具づくりを心掛けていても、製造現場などで微細な傷がつくことがある。そのほか生産を中止した廃番品などは機能に問題がないものの、定価で販売できなくなった製品が一定数発生してしまう。どう有効活用すればよいのか。
1928年に創業以来、伝統工芸の技を工業化した家具メーカーのマルニ木工( 佐伯区)は眠っていた在庫品を再整備し、福祉施設などへ届ける寄贈活動「贈る家具プロジェクト」を始めた。捨てる製品に価値を加える「アップサイクル」の一環で、贈り先は市周辺の学校や図書館、福祉施設、地域の交流拠点などを予定。
こうした施設は予算の都合で家具の入れ替えが後回しにされやすく、要望に合わせて椅子やテーブル、ソファを届ける。資源循環、地域貢献に役立てようと考えた。
広島銀行や中国新聞社が運営するクラウドファンディング「ひろファン」を活用し、補修や輸送費に充てる100万円を11月末まで募る。現在、施設の選定を進めており、来年3月に寄贈する。
「木の家具は使い込むほど味わいが増し愛着が湧く。そこに集まる人の自然な交流も育みます。必要としているところへ届ける再生の輪を広げ、人、資源、地域を大切にする活動へつなげたい」(同社広報)
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