スポット 2025.10.28

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経済ニュースからこぼれた気になる話題を記者の視点で紹介。

広島たてものがたり

 広島市・呉市にある建築物のガイドツアーなどを行う「ひろしまたてものがたりフェスタ2025」が11月7〜9、15〜16日に開かれる。
 旧広島陸軍被服支廠倉庫、青山クラブなど49の建築物を公開。建築・土木を学ぶ学生チーム「広島TONKAN」による平和記念資料館などのガイド、「広島まちなか水辺歩きセミナー・ガイドツアー」、大旗連合建築設計など建築設計事務所の「オープンアトリエ」のほか、子供向けセミナーやツアーを拡充した。広島商議所ビル9階のコワーキングスペース・ポートクラウドの一部を開放し平和公園などを眺望。事務局の県土木建築局営繕課は、
「昨年は約1500人参加。関連イベント含め約1万人を集めた。初開催のひろしま国際建築祭と連携し、尾道の近代化遺産をテーマにした講演会などの企画もあり、多くの人に来場してほしい」
(問)082―513―2311。

新工場で活路開く

 県内に洋菓子店11店舗を擁するボストン(中区)のグループ会社で、三次市内に和・洋菓子店「風季舎」を営む渡辺精進堂(同市南畑敷町)は7月下旬から稼働した新工場の生産性向上へ、10月に生地焼き機械などを導入。新たな製販体制を構築していく構えだ。
 三次町1534―1の本家隣にあった産直スーパー「よってぇ〜ね」の旧店舗建物と駐車場を取得し製造工場に改装。鉄骨平屋約660平方㍍。三次産のピオーネや米粉、県産牛乳を使ったまんじゅうをはじめ風季舎の和洋菓子など約50種類を製造する。同所と南畑敷町の販売店の調理場が手狭だったという理由などで工場新設に踏み切った。調理場や事務室、倉庫ほかオーブンや冷蔵冷凍庫、調理設備などの設備投資額は約1億円。ボストン社長で、渡辺精進堂の栗栖一典取締役は、
「焼き菓子などのネット販売は好調に推移。全体の約3割を占め、さらに売り上げを伸ばす勢いだ。生産性向上に併せてネットを中心とする拡販、また県外の生協、百貨店やスーパーへの販売に力を入れていく」
 本社製造工場の販売店を年内にリニューアル開業予定。数年後を目途に、現在のグループ売上高から約20%増の13億円を目指す。

正当な評価が必要

 11月1日から広島県の最低賃金(時給)が65円増の1085円に引き上げられる。物価高と相まって中小企業の経営環境が厳しさを増す中、いかにして社員の意欲を高めるか、勝負どころ。地方の金融機関でも取引先の人材定着支援に乗り出しているという。
 評価と育成を両立させる人事評価制度づくりに力を入れる、はしおか社会保険労務士事務所(西区横川新町)の橋岡雅典代表は、
「ある支援先は新規採用しても長続きせず、すぐに離職。なかなか定着しない状態が続いていた。成果の見えにくい定着・育成は軽視されがちだが、社員のモチベーションが高まると業績も上がる。そうした仕組みをつくることが、定着率を改善する決め手になる」
 学生時代にアルバイトで働いた居酒屋での経験がある。調理、食材の発注、レジ締め、アルバイト管理など多様な業務があり「新たな業務をこなすことができれば、いくら昇給する」といった基準が明示されていた。できる仕事が増えるたびに意欲も増す。
「頑張った分が明確に評価されると、社員の意識は変わる。ゼロからイチを生み出せる人に年齢や肩書きは関係なく、若手であっても正当に評価することが大切。むろん仕事は賃金だけではないが、誰かがその人を見ていないと優秀な人材から離職する可能性が高く、その損失は大きい」

どこでも着物美人

 日本の礼節や文化をまとう着物が外国人に人気という。和服仕立てや和裁士養成などを手掛ける勝矢和裁(西区観音本町)は、2月に発売した新ブランド「どこでも着物美人」の引き合いが増え、8月にブランドと同名の販売会社を設立した。
 初心者一人でもわずか5分で美しい着物姿を実現できる、次世代型発想を取り入れた。販売会社の社長を兼務する勝矢和裁の東志摩副社長は、
「日本の伝統を現代社会に浸透させる〝着物制服プロジェクト〟と名付けました。全国の呉服店とも連携しながらホテルや観光業などへの導入も見据えています。伝統と機能を融合した新しいJAPANスタイルを世界へ発信していきたい」
 ハンガーに掛けて保管ができるため旅行先などに持参しやすいという。着物と帯、着衣方法が流れる動画のセット販売や単品でも受け付ける。SNSなどで注目され始め、インスタグラムのフォロワー数は1・4万人。着物イベントでも積極的に情報発信し注文が舞い込むようになった。
「誰でも着物をまとうと心地良くなる。気軽に着付けできることで特別な日だけでなく、新しいファッションとして日常の生活に溶け込んでいくきっかけになればうれしい」
 着物姿が暮らしに彩りを添えてくれそう。

広島で繰り広げる

 広島県出身で、小説家の仁科裕貴さんが11月5日に警察ミステリー小説「こちらはただの『落とし物係』です!」を潮出版から発刊する。広島の街を舞台にしたストーリーは初めて。
 著者の出身校でもある修道中学・高校近くの県警皆実署会計課に所属する音無遠子が主人公。ある日、拾得物として届けられた小さな仏像に触れた瞬間、マンションから女性が落下する映像が脳裏に浮かんだ。女性は1年前に投身自殺した友人だった。なぜ仏像から過去の現場が見えたのか。友人の死に疑問を持っていた遠子は独自に捜査を進めていく。
 仁科さんは奈良教育大学を卒業後、ミステリー小説を書くためのネタ集めで奈良県警の警察官に。交番実習中に強盗犯を捕まえたことから表彰された経験もある。脳梗塞で倒れるまで10年間、公安警察官を勤めた。退職後は小説家の道へ進み、2019年映画化された「初恋ロスタイム」など、幅広いジャンルを手掛ける。
「警察小説というと堅いイメージを持たれがちですが、ミステリーが得意でない人もすんなり読んでもらえるよう軽い読み口を心掛けました。警察署の会計課は警察官ではなく県の事務職員。その遠子がどのように事件の真相を突き詰めていくのか、その展開も楽しんでいただきたい」
 広島のあちこちで繰り広げられる。税込990円。

広島エイト倶楽部

 「広島エイト倶楽部」上映会が10月29日と11月16日、西区民文化センターである。
 1958年に映像作家グループが集まり結成。その頃8㍉フィルムだった「8」の名を残す。団体で広島文化賞ほか、会員には数々の受賞歴がある。中国新聞社記者で3代目会長を務めた佐々木博光さんが定年後にビデオ編集をはじめ、今も続けている自身を題材にした作品ほか、2日間で15作品を上映。

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