広島で繰り広げる
広島県出身で、小説家の仁科裕貴さんが11月5日に警察ミステリー小説「こちらはただの『落とし物係』です!」を潮出版から発刊する。広島の街を舞台にしたストーリーは初めて。
著者の出身校でもある修道中学・高校近くの県警皆実署会計課に所属する音無遠子が主人公。ある日、拾得物として届けられた小さな仏像に触れた瞬間、マンションから女性が落下する映像が脳裏に浮かんだ。女性は1年前に投身自殺した友人だった。なぜ仏像から過去の現場が見えたのか。友人の死に疑問を持っていた遠子は独自に捜査を進めていく。
仁科さんは奈良教育大学を卒業後、ミステリー小説を書くためのネタ集めで奈良県警の警察官に。交番実習中に強盗犯を捕まえたことから表彰された経験もある。脳梗塞で倒れるまで10年間、公安警察官を勤めた。退職後は小説家の道へ進み、2019年映画化された「初恋ロスタイム」など、幅広いジャンルを手掛ける。
「警察小説というと堅いイメージを持たれがちですが、ミステリーが得意でない人もすんなり読んでもらえるよう軽い読み口を心掛けました。警察署の会計課は警察官ではなく県の事務職員。その遠子がどのように事件の真相を突き詰めていくのか、その展開も楽しんでいただきたい」
広島のあちこちで繰り広げられる。税込990円。
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