マツダの新事業
何とかならんか。技術革新に挑み、ひたすら精魂を傾けた車づくりの歴史と現場に新事業のヒントがあった。

マツダは、塗装部品の防錆(ぼうせい)性能を短時間で測定する技術を実用化し、持ち運べる測定器を開発した。2026年から受託型の評価サービス事業化へ向けた検証を本格化する。通常は数カ月かけ実際にさびを発生させて評価するが、電気化学の手法によって数分から数十分で判定。鉄塔や橋梁といった社会インフラ保全などに需要を見込む。
昨年9月に新規事業開発室を立ち上げ、独自技術や生産設備を生かす方法を模索。第1弾で踏み出した腐食試験サービスの世界市場は年約6776億円。さらにバイオ塗料の開発などで一層の伸長が見込めるという。開発室の臼井久和主幹は、
「車部品の塗装をより薄く、より強くするために実用化した技術。こうした既存の得意技術を他分野に活用すれば、スタートアップのようなリスクを負うことなく、急成長できる可能性がある」
目線を変え、新しい世界をのぞいて新事業のタネが見えてきたのだろう。自動化、電動化といった100年に一度の変革期に加え、トランプ関税がのしかかってきた。マツダならではのチャレンジ精神を発揮し、新境地を切り開いてほしい。
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