縦糸と横糸
地震大国日本は高度成長期の建築物が建て替え時期に入り、全国各地で公共インフラの老朽化が表面化。コンクリート構造物の長寿命化を企業使命とするSGエンジニアリング(西区)は、関係方面からIPH工法(特許取得の内圧充填接合補強)の引き合いが増えてきたという。
創業した加川順一社長が粘り強く、同工法の普及に取り組み、IPH工法協会を通じてほぼ全国を網羅できる施工体制を整えた。次女の大西奈々専務は、
「工法の普及にかけるすさまじい情熱を間近で見てきた。災害に遭ってからでは遅い。社長の信念と向き合ううち、私自身もIPH工法の重要性に気付かされた。もっと広く、多くの方に知ってもらうことが大事だという思いが募ってきた。さらに工法効果を確実にするため、大学などとの共同研究を続け、専門性を深めている」
NPO法人社会基盤ライフサイクルマネジメント研究会の会員企業として子どもたちに建築・土木分野に興味を持ってもらおうと橋の清掃活動に取り組むうち、インフラメンテナンス国民会議(事務局=国交省)の「ちゅうごく」企画委員にも任命された。縦糸の父と横糸の娘で、日本のインフラを守る。
この記事はいかがでしたか?