青果卸の誇り
天候の影響を受けやすい青果物は豊作のときもあれば、不作に見舞われることもある。
それでも食品売り場の棚に毎日、季節の青果物が並ぶ。青果卸で中四国トップクラスの広印広島青果(西区)の坂田博文社長は、水面下での準備、努力が青果物を安定供給できるかどうか、成果を分けると言う。
こんな話がある。カープが首位を快走していた2016年の秋、優勝セールに白菜を使いたいとスーパーから要請を受けた。各方面に根回しを続けたが、仕入れが難航。カープが大一番を迎える日の朝5時ごろ、競りの準備をしながら「ここにおっても手に入らん」と覚悟を決めた。素早く始発の新幹線に飛び込み、アポも取らずに長野県の白菜産地へ。現地の農協でひたすら頭を下げ、なんとか必要量を確保した。
求められれば全国を駆けずり回る。ないとは決して言えない。青果卸の誇りなのだろう。市場外流通の拡大や出荷市場の集約化が進み、調達競争は激しさを増す。手をこまねいているわけにはいかない。青果物の加工や物流効率化を推進。いつ何時でも県民の台所へ青果物を届ける使命を全うする。カープ優勝の備えも怠りない。
この記事はいかがでしたか?