チャリ・ロト / 岡田 健吾 取締役

全面改装は珍しいと聞きました。
当社が手掛けてきた競輪場の再整備の中で、全施設を一度更地にして建て直したのは広島だけだ。通常は既存施設を残しながら段階的に改修するため、動線や設計に制約が生じる。空間の統一感が保てず、来場者層の転換は難しい。全てを新しくしたことで、競輪ファン以外を呼び込む空間設計が可能になった。

競輪場運営を請け負った経緯は。
当社は競輪投票サイトの運営を本業としてきたが、2020年に玉野競輪場(岡山)の再整備と運営を初めて受託。その後、富山、伊東温泉などでの実績から広島も受託した。土地は市が所有し、建物は当社が保有する。私は施設運営の担当役員として東京本社に身を置きながら、月の半分は現場を回る。実際に行くと、競輪の価値と課題が体で分かる。この経験を次の施設改善へと生かしている。
パークス(公園)という命名の狙いは。
競輪ファンだけでなく、子ども連れや地域の方が普段使いできる施設を目指し、施設名からコンセプトを打ち出した。市との共同運営という性格上、高い料金設定はできないが、それが幅広い層を恒常的に呼び込む効果につながると考えている。幼少期から競輪に触れる機会をつくることで、将来の選手やファンを生み出す狙いもある。

PROFILE
岡田 健吾 1974年6月7日生まれ、静岡県出身。中央大学法学部を卒業後の97年にダイヤモンドコンピューターサービス(現・三菱総研DCS)入社。複数社を経て、2010年に再エネ事業のオルテナジー(東京)の事業立ち上げに参画した。17年チャリ・ロト入社。マーケティング部長、事業推進本部長を経て、22年から現職。