い草の香る畳に寝転がると心地良い。生活スタイルが変化したためか、畳敷きの部屋が少なくなってきた。
1964年創業の池田畳店(安佐北区可部)は3月末、名古屋の伊藤畳商店と業務提携。畳のある居場所を広げていく新たな取り組みを始める。
池田畳店は国産専門に扱い、丁寧な加工や施工に定評がある。提携先の伊藤畳商店はライフスタイルに合わせた提案が得意という。地域を超え、畳の魅力を伝えていく。池田畳店の3代目を継ぐ妹山也人(せやまなりと)さんは、
「2代目だった父が4年前に急逝し、25歳で事業を継いだ。異分野からの転身だったが、一念発起。広島で最も若い畳職人になることを決意し、ベテランから技術を習った。見て触って、ご納得していただく。父のモットーを大切にしている」
両社は学校や保育施設への寄贈を通じ、子どもが日常的に畳に触れられるようにしてきた。座る、寝るという生活や、日本の気候風土に適した畳の復活に懸ける。