裏方から表舞台へ。きな粉製造の上万糧食製粉所(安佐南区)はきな粉を使う菓子の企画・販売に参入し、年内をめどに商品を投入する。長年にわたる原料供給の枠を超え、自社ブランド確立を通じて消費拡大を狙う。
同社のきな粉は県内スーパーで扱われるほか、おはぎや豆菓子の材料に使われる。一方で広島の会社と知らない人も多く、知名度に課題を感じていた。そこで身近な菓子に加工し、「ウエマン」ブランドとともに浸透させる構想を描く。
昨秋に企画開発部を発足。新規採用した経験者を中心に商品企画やブランディング、販促を一貫する。第一弾は土産用菓子を検討。きな粉の味がしっかり伝わる商品を目指し、複数メーカーと開発を進めている。
昨年9月期決算で売上高10億円を突破。再来年に節目の創業100周年を迎える。栗栖亮輔社長は、
「これまでにない販路の開拓や外注コストなどリスクはあるが、次の成長に向けた挑戦は不可欠。ブランド認知の拡大が既存事業にも好影響をもたらす」
健康に良いきな粉を「もっと食べてほしい」という思いが根底にある。サンフレッチェ広島のユース寮で採用されるなど栄養価の高さは折り紙付き。サンフレ開幕戦での無料配布やサッカー大会の主催、小学生とのレシピ開発など、地元に根差した取り組みも続けていく。