もみじまんじゅう老舗のやまだ屋(廿日市市)は、3月下旬に取り壊した宮島島内の「有の浦店」建て替えに伴い、敷地内の遺跡調査が進んでいる。
宮島全体が特別史跡や特別名勝、瀬戸内海国立公園などに指定されており、現状変更に法規制がある。建物の新築や増改築などにも申請、許可が必要。中村靖富満社長は、
「数年前に建て替えた本店は江戸時代の石垣が発掘され、そのまま埋め戻している。有の浦店も石垣が出てくる可能性があるかもしれません。現在空き地になった敷地に3階建ビルを2棟新築。海側を和洋風菓子のRAKU山田屋ブランド専門店に、表参道商店街側は旧店名〝北之あれい〟を引き継ぎ、チョコや抹茶のソースをつけて召し上がってもらう宮島本店限定のコロコロもみじを中心に扱う直営店を計画。新スポットにしていきたい」
本店建て替えは発掘調査と報告書作成、全国の公立図書館に配布する一連の諸経費がかかったが、埋蔵文化財の上に店があるという事実はなかなか迫力がある。
新店舗は2027年秋にオープン予定。しかし遺跡が出ると遅れる可能性も。宮島という土地柄の商いは地元に協力する思いによって成り立つ。