広島東洋カープ/ 福地 寿樹 一軍打撃チーフコーチ
監督の理想を伝える
伊藤 監督と選手の間に入る立場として、気をつけていることは。
福地 監督のやりたい野球を選手に周知するのがコーチの仕事の一つです。それを徹底するためには、守らなければいけないルールのようなものがあります。一人でもルールを破る選手がいると組織は崩壊してしまうので、どこまで許容するかという線引きをきちんとするよう意識しています。逆に選手から提案が上がる場合もあり、納得できる内容であれば、監督に伝えています。
コーチは打撃、守備など役割が明確なので、基本は自分の分野に特化しています。ただ、時には領域外のアドバイスを選手に求められることがあります。もちろん自分なりに答えますが、その内容は必ず担当コーチに共有します。でないと「人によって言うことが全然違う、一貫性がない」という事態になりかねません。企業でも起こりうることなのではないでしょうか。
伊藤 「許容」という言葉が出ました。実際のプレーの面で、ある程度の失敗は許容する方針ですか。
福地 野球はミスがつきものなので、一定の許容範囲は必要です。ただし広すぎてはいけません。どうせするのであれば、レベルの高いミスをしてほしい。それがチーム全体の士気を高めたり、意識を変えたりすることがありますから。思い切って挑戦できるよう、背中を押してあげる存在でありたいですね。
塩田 月並みではありますが、最後に今季の意気込みをお願いします。
福地 正直、きれいに勝てるほどの戦力があると自信を持って言うことはできません。泥臭く、しぶとい打線をつくり上げ、優勝に向かっていきたいと思います。
PROFILE
福地 寿樹
1975年12月17日生まれ、佐賀県出身。93年ドラフト4位でカープ入団。3球団目となったスワローズで2回の盗塁王に輝いた後、指導者の道へ。2023年にファームの打撃兼走塁コーチとしてカープ復帰し、今年から1軍打撃部門を統括する現職に就いた。