巻頭特集 2026.03.24

【対談】スポンサーシップと街づくり スポーツ起点のインフラ整備へ

荒谷建設コンサルタント 荒谷 悦嗣 社長 / ヴィクトワール広島 中山 卓士 GM兼社長

他スポンサーの参画理由は。

中山 純粋に競技やチームを応援したいという方も多いが、自転車という独自性に魅力を感じてくれている方もいる。他競技とは違い、自治体のスポーツ課に加えて観光、道路課を同じ会議に集められる。縦割り組織に横串を刺し、幅広い部門を巻き込んでアクションを起こせる。また、地域の小中学校を中心とする安全教室の実施などCSR要素が多いことも影響している。

荒谷 当社はサンフレッチェ広島のスポンサーでもあるが、それもスタジアム周辺整備など街づくりがきっかけだった。地域貢献は社内でも共感や理解を得やすい。

逆に、スポンサー離反の要因は。

中山 大きく三つある。一つ目は、立ち上げ支援の名目で参画したケース。これは比較的ポジティブな離脱で、巣立ちのような認識。二つ目は財務状況の変化。三つ目は担当者交代による見直し。特に三つ目は、後任に引き継ぐ際に納得できる理由をつくり続けることが離脱防止の本質だ。

スケールを目指す他の競技チームへのアドバイスは。

中山 課題はやはり「応援する理由」の設計だ。勝利だけを前面に出すと、勝てない時期にスポンサーを失う。地域貢献の意義を言語化し、資料に落とすことが先決。例えばブラインドサッカーなら福祉への賛同、女子競技なら女性活躍への共感といったそれぞれの文脈があるだろう。

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PROFILE
プロフィール画像

荒谷 悦嗣(写真左)
1975年10月15日生まれ、広島市出身。慶應義塾大学卒業後、東京の民間シンクタンク勤務を経て2007年に入社。08年取締役、10年常務取締役、16年から現職。

中山 卓士(写真右)
1989年3月23日生まれ、埼玉県出身。選手時代に2009年全日本選手権U23準優勝、12年LeBizet(ベルギー)5位入賞など。15年にヴィクトワール広島を設立。


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