ふりかけ製造などの三島食品(中区南吉島、末貞操社長)は、2026年度「知財功労賞」の「特許庁長官表彰 知財活用企業(商標) 」を受けた。商標登録する主力ブランド「ゆかり」を調味料として活用し、商品戦略と知財戦略をセットで展開する販促活動が成果を上げていることが評価された。
15年ごろから、ゆかりを調味料に使って肉や魚、野菜などの食材を引き立てる「脇役戦略」で商品展開。良い商品をよい商標でファンを獲得している。ゆかりのほか、ヒジキを使う1月発売の「ひでき」で、計10種類(うち商標登録9)を人名に見立てた商品名でシリーズ展開。SNSなどで話題を呼び、売り上げを押し上げた。加工食品や飲料・酒類などと異業種とのコラボレーションも進めており、他社との協業に備えて登録する商標区分を検討している。
原料の赤シソは、独自の品種を育成し品種登録。自社農園でも栽培している。ゆかりの普通名称化を防ぐため、新聞広告で登録商標を訴求するほか、他社へのライセンス管理や社内教育などで複合的な知財戦略を進めている。
知財功労賞は、経済産業省特許庁が知的財産権制度の発展・普及などに貢献した個人と、制度を有効活用し、その発展に寄与した企業などを表彰。今回は14社・団体が受彰。県内は同社だけ。