マツダ
マツダは3月24日に初めて、大河内記念生産特賞を受けた。理化学研究所を世界屈指の研究機関に育てた大河内正敏(故)にちなむ賞で、これまで業界のスタンダードを塗り替えるような技術が選ばれている。
マツダはホットスタンプ加工技術で受賞。鋼板を加熱して軟化させた状態で成形し、金型内で急速に冷やすことで高強度を確保する仕組み。冷却時間の大幅な短縮に加え、従来のレーザーカット工程が不要になる革新性が評価された。
従来比で生産性を4倍に高め、コストは34%低減。衝突安全性能を1・6倍に高めながら34%の軽量化を両立した。既にCX―60などで採用し、今春発売の新型CX―5にも一部反映する。向井武司専務は、
「人間中心のものづくり思想を生産現場から深め、未来へとつなげていく思いが形になった。環境負荷を低減しリサイクルへの適合性も高く、循環型モビリティー社会の実現に向けて大きな意義を持つのではないか」
同技術はものづくり日本大賞でも、同社4度目の経済産業大臣賞を受けた。軽さと強度の両立という長年の課題を克服。日々のものづくり改善が実った。