大和ミュージアム / 戸髙 一成 館長

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)を4月23日、リニューアルオープンした。
「訪れる人の大半が戦争を知らない世代になり、歴史を学ぶ場の重要性は増している。2005年の開館以降に見つかった資料や元軍関係者の証言を、10分の1スケールの戦艦大和や展示物に反映。ロープのねじりの向きなど細かい点まで手直しした。より多くの方に訪れてほしいと、展示ケースの下に空間を設けて車いすで近くまで寄れるようにしたほか、視覚障害者や子ども向けに触れる『触知模型』を用意している」
操船シミュレーターのほか、音を鳴らしたり動かしたりできる体感型の展示も充実。これまで使っていなかった模型などの資料を活用し、紹介文や見せ方の工夫を通じて興味・関心を引き出す。
「呉は戦艦、広地区は海軍の航空機の研究開発が行われ、現在の造船やロケット技術につながっている。こうしたものづくりの歴史も伝え、若い世代に地元や産業への愛着を養ってもらう機会となればうれしい」
累計1700万人を呼び込み、黒字運営を貫いてきた。立ち上げ前から携わり、「そろそろ世代交代したいのですが、引き続き頑張ります」と穏やかに笑う。