軽自動車専門店のサコダ車輌(佐伯区五日市町、迫田宏治社長)は2025年9月期決算で前期比18・3%増の売上高155億8000万円の増収増益を見込む。コロナが明け、中古車中心から新車も回復、車両単価が上がったほか普通車の扱いも増えた。今期も増収増益の売上高180億円を計画し、200億円が射程に入ってきた。
期末で販売台数6000台弱、車検は最大手コバックFC加盟で1万9300台、一般整備は年間6万台以上の需要を抱える。自動車保険1万5000件超を扱い、手数料収入も増収に寄与。3期連続で100億円台に乗せた。五日市・東広島・海田の3店舗で全メーカーを扱い、即納可能な在庫は常時1300台。舟入・五日市・東広島・祇園・海田の5指定6工場体制。期中に海田店の板金塗装工場を稼働し販売〜メンテナンスの総合力を高めた。
〝車は生活者の必要な移動手段〟を掲げ、車両価格を抑えて商圏最安値の販売戦略と車検・整備の徹底で事業を拡大してきた。接客を最優先する業務体制の確立へ、生産性向上や潜在需要の開拓などへデジタル化を進めている。顧客情報を共有するなど現場で即戦力を発揮できる仕組みも構築。福利厚生や給与、人材育成など改善を重ね、採用と定着を図ってきた。従業員は現在パート含め256人。うち整備関連は90人、車検ができる検査員は36人を数える。郊外対象の県内ドミナント展開で今期も出店を計画しており、来春は新卒12人を採用予定。
整備士人材を育てる
整備士不足が深刻化し、EVや電動化、自動運転など装備が複雑・高度化する中、入社後に資格取得する独自の教育カリキュラムを15年に始動。自動車整備は一般的に〝職人気質〟が優先されがちだが、戦力化を念頭に現場で役立つスキルの項目や評価を体系化し、着実に習得できるようにした。整備士の平均年収は550万円(大卒・無資格入社含む)という。11月から2級と3級の取得に向け11人が講習中で、費用はむろん全面的に会社側でサポートしている。