地域経済 2025.11.03

広島商議所・都市機能強化委員会 島根つなぐ広域観光ルート形成へ 石見地域の視察重ね、両県へ提案

 広島商工会議所の都市機能強化委員会(山下泉委員長=ゼネラル興産会長)は島根県との広域観光ルート形成を目指し、広島市から車で約2時間圏内の石見地域を対象に3年前から視察会を重ねている。10月22日には大田市を訪問し、現地自治体との意見交換を通じて相互に課題や可能性を確認。今年度中に広島、島根両県へ広域観光の推進を提案し、連携を働きかける方針だ。

 大田市では、温泉街として初の重要伝統的建造物群保存地区に選定された温泉津温泉や世界遺産の石見銀山など歴史的な観光資源を視察した。山下委員長、高場敏雄副会頭(中国電力顧問)、副委員長の佐々木直義氏(オタフクソース会長)と杉川聡氏(広島ビルメンテナンス協会会長)ら10人と広島市観光プロモーション担当課長らが参加。現地で石見交通と石見観光の担当者と合流し、銀山最大の坑道で採掘技術の変遷が分かる貴重な遺跡の大久保間歩も特別に見学した。2023年に訪問した江津市・浜田市では温泉リゾート「風の国」などを視察。日本遺産の石見神楽(出張上演)鑑賞ほか、はまだお魚市場などを見学。24年の益田市は全国でも珍しい美術館と劇場一体型の島根県芸術文化センターグラントワや萩・石見空港を視察した。
 世界遺産の原爆ドームや厳島神社を有し、G7サミット、日本被団協のノーベル平和賞受賞などを契機にインバウンドでにぎわう広島に対し、石見地域は海外へ効果的なアプローチができていないという意見も出た。一方で、温泉や日本海の水産資源などが豊富で広島にはない観光の魅力がある。広島はインバウンド需要に沸くものの宿泊を伴わない〝通過型観光〟で観光消費額が伸び悩む。滞在需要を増やす広域観光ルートを形成することで、両地域で相乗効果を引き出す狙いだ。すでに岡山―鳥取が連携して観光案内を展開しており、行政を巻き込みながら広島―島根の連携強化を図る考え。

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