三宅 / 三宅 正光 会長
祖父が針製造で創業。原爆による工場全焼を経て、流通業向けバーコード印刷、防犯タグなどのセキュリティ機器と、新たな分野への挑戦を続けながら現在に至る。私の仕事人生は企業理念とする「挑戦と創造」の連続だった。
入社直後の米国での修行を経て、バーコード印刷の事業化を一人で担当。細かい色の調整など分からない事だらけで、社員の冷ややかな視線を背に、失敗作をドラム缶で燃やす日々。顧客に送るための集荷時間が近づくと、毎日胃がけいれんするように痛んだ。取引先の印刷会社に通って助言を頂くうち次第に品質が上がり、会社の代名詞となる事業に育った。
その後、セキュリティ分野に参入。手で覆うと検知されない既存製品の弱点を克服した防犯タグを大学と開発。提携を結んだドイツ企業以外にも、米国の防犯システム大手など各国に交渉に出向き、地方の中小企業では得がたい経験ができた。業界にわずかでも新しい風を吹かせられ、誇りに思う。
上海の合弁工場の運営がうまくいかなかったり、自信作のカメラ付き防犯ゲートが振るわなかったりと失敗は数知れないが、世の中に必要とされているものを見つけて〝創る〟ことは何より面白い。5月に社長に据えた次男へ経営を完全に引き継いだら、また新しい事業を始めたいですね。
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