中学生の頃から釣り好きで、2022年に東京から南区に本社を移した際の家選びも釣りが基準。コロナで現地を訪れることができず、地図やSNSから潮の流れや釣りポイントを予測して坂町を選んだ。ルアーを使うシーバス(スズキ)釣りがメイン。本業のデジタルマーケティングと同じで、ターゲットの人物像を因数分解し、思考をひもといていく作業が面白い。潮回りや水量、水の濁り具合などから魚の空腹度合い、水中での見え方などを推測し、疑似餌の種類や動かし方、糸の太さ、投げる位置など手を変え品を変え試していく。例えば、水かさが減って小魚が少なく食欲が鈍っている時はキラッと反射するルアーで関心を引き、つつくように仕向ける。こうした戦略がぴったりはまると、どんどん釣れる。最近はあまり時間を取れないが、いつか80㌢超のランカーサイズを釣り上げるのが夢だ。自然との対話を通して思考力を鍛え、顧客企業の課題解決を伴走支援する本業にも生かしたい。来広前、出張ついでに太田川の下流域の橋脚で糸を垂らしていると、地元の人が釣り場を譲ってくれた。実際に釣果を上げられ、人の温かさに感激。こうした人との出会いも醍醐味だ。広島は潮の高低差などから魚の活性が高く、大型がよく釣れるとされていたが、ここ数年は水質がきれいになりすぎてプランクトンが減り、漁獲量が減っていると聞く。水質と豊かさが両立した海を願う。

担当記者:大島

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