修道中高時代に書道部の著名な先生に教わり、今も筆を手にする。実は私が人生の師と仰ぐ、中国新聞社特別顧問の山本一隆さんとは書を通じて親しくなれた。約20年前に副社長室を訪ねる機会があり、一つの書が目に飛び込んだ。そのやわらかい書風は、まさか。尋ねるとやはり同じ母校だと判明。以来、多数の公職を兼務する山本さんからアドバイスや人脈の拡大などで助けていただき、その人生経験や知識、発想の豊かさにいつも驚かされる。紹介を受け、書家で刻字作家の安達春汀先生の教室に5年間通った。先生の作品には心がこもり、字が生きているように思う。筆を使わずに書くこともあるなど、自由で楽しい。私は強制を嫌うのに、きれいに書きたい欲望が邪魔をして「型通りであるべき」と自らを縛っていたようだ。これは何事にも通じるのではないか。例えばゴルフ。遠くへ飛ばし勝ちたい欲が余計な緊張を生む。逆に、力まず体の回転を意識すれば飛ぶ。山本さんや先生ら一廉(ひとかど)の人物の謙虚な姿勢を見ると、経営も一緒だと感じる。合気道でも雑念を払い下腹に気を集中させて心身を整える「臍下(せいか)の一点」という言葉があり、心と体の免疫をつかさどる小腸の位置に当たる。当社は小腸の免疫機能を活性化するフコイダン配合の健康食品を開発販売。まさに〝腸活〟とリンクする。ところでストレスの最終状態は電気的な塊という。腸活とストレス放電(息抜き)の大切さを伝えていきたい。

担当記者:吉田

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