新しいステージに踏み出す。4月1日付のトップ人事で山西泰明社長が代表取締役会長に就き、町田副社長が社長に昇格する。32年ぶりの社長交代になり、創業家出身ではない社長は初めて。3月11日に開いた記者会見で「イズミにしかない商品、社員を磨き上げ、価格以外の価値も高めていきたい」と決意をにじます。既存の顧客層だけでなく、次の若い世代をどう引きつけていくのか、新しい店づくりに挑む構え。引き続きM&AやPB商品を積極展開する一方、九州事業の拡大に貢献した大型店は人口減などにより出店余地が狭まり、今後は食品スーパー主体の出店へ戦略を転換。「安定した収益を出しながら成長し続けることが最大の使命」と言い切る。イズミの遺伝子「挑戦・革新・スピード」を引き継ぐ実行力に対する山西社長の評価は高い。現場の声に真摯に向き合う姿勢と「新たな時代を開く」リーダーシップに期待をかける。
プロフィル

まちだ しげきイズミ副社長。1967年4月23日生まれ、岡山県井原市出身。91年入社。執行役員衣料品事業部長、取締役専務執行役員経営企画本部長などを経て23年3月から現職。福山市で育つ。
担当記者:藤井