駅前通りが未舗装の砂利道だった1960年代初頭に料理店を創業。近隣のカープファンが集う場としても親しまれてきました。大将だった夫が13年前に他界してからは一人娘と2人で店を切り盛り。昨年11月からリニューアルのため休業していましたが、今年2月6日に再開しました。一押しは今も昔も「国産和牛のリブロースステーキ」(3000円)で、濃厚なうまみにビールが進みますよ。プロ野球のシーズン中は店内のテレビでカープ戦を毎試合放映。熱狂的なファンの皆さんが、まるで評論家のように采配に意見を交わしています。熱のこもった談議を聞きながら調理場に立つのはとても楽しく、つい笑ってしまうこともありますね。東広島市出身の元カープ投手で現在は解説者の山内泰幸さんが現役時代から通ってくれています。普段は厳しい常連客も選手が来ると態度が一変。やっぱりみんなカープが好きなんだなと実感します。また最近では現役の大瀬良大地投手や、藤井彰人ヘッドコーチも来店されました。どなたも礼儀正しく、しっかり応援しようという気持ちになります。2016〜18年の3連覇も店の調理場で観戦。優勝の瞬間は常連客らと乾杯しました。うれしかったですね。昨シーズンは9月に急ブレーキが掛かりましたが、商売でもスポーツでも、何をやってもうまくいかない時期はあるでしょう。今年こそは若手が躍動して優勝してほしい。
担当記者:額田