写真撮影や映像制作を手掛けています。私はカメラマン、プロデューサーに加え、23年10月から専務として経営にも参画。昨年12月には自身の撮影した作品が日本広告写真家協会(APA)公募展で3年連続入賞しました。今後は人材育成も強化し、広島から全国レベルの作品づくりができる組織運営を目指しています。前職は柔道整復師。19年まで福山市内の医療機関で働いており、写真撮影は趣味に過ぎませんでした。それが高じてカメラマン交流イベントを主催したところ当社の社長に出会い、誘いを受けて入社したのです。まずは社長の補助をしつつ業務の流れを教わり、2年目からは徐々に社長の仕事を振り分けてもらうなど実績を積みました。そして3年目に私の1作品がAPA公募展で初めて入賞し、現職に就く契機になりました。社員の平均年齢は28歳。20代前半の若手も多い中で、近い世代としてどのような教育ができるか日々考えています。特に年が離れた社長が指摘しづらい社会人としての常識やマナーを伝えるのは、自身の役目だと認識。従業員同士の仲が良い分、メリハリを付けて働くよう指導するほか、かつての社長のように依頼された撮影案件を積極的に若手に任せ、それぞれがクライアントから信頼されるクリエイターとして独り立ちできるよう工夫しています。私もプレーヤーとしてより良い作品を世に出し、社員と刺激し合うのはもちろん、育ててもらった社長に業績で恩返ししたい。
担当記者:額田