昨年4月に着任した。広島支店国民生活事業は正職員48人で全国有数規模。広島県の新型コロナ関連貸付(国民生活事業)は累計2万9368件・2918億8500万円だった。全国では半数以上が元金返済を行い、3割に追加融資・条件変更を実施している。「金沢支店事業統轄だった20年4月に申し込みが平時の10倍になり、顧客から『僭越ですが、皆様が倒れると私たちも困ります。まずは体をご自愛下さい』の手紙で職員と共に励まされました。今も大切に保管しています」創業融資はコロナ前の水準にほぼ回復している。広島ではマテリアルゲートなど資本性劣後ローンを融資した企業も注目されている。「融資先の決算は増収増益と減収減益が各2割と2極化の傾向です。事業承継のヒアリングにも注力し、24年度上期で広島県内で5件成約しました」1966年10月27日生まれ、仙台市出身。慶応大学商学部を卒業し89年に当時の国民生活金融公庫入り。石巻支店、金沢支店、熱田支店で支店長や事業統轄を歴任した。「石巻では震災で販路再開に苦心する水産加工業者を目の当たりにした一方、楽器工房や石鹸製造など創業での復興を支援。金沢では多くの古民家利用の宿、店舗への融資を行いました」週末に比治山などを散策。広島大旧理学部1号館ほか、石巻の津波遺構、金沢の武家屋敷など道中にスマホで撮影した写真は2000枚に上る。

担当記者:大谷

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