2014年に独立し、中区西平塚町に事務所を構え、軽貨物配送を手掛けています。広島経済大学在籍時に、故・岡本貞雄名誉教授のゼミを受講。沖縄や広島の戦跡を徒歩で巡り戦争証言を伺うなど、平和活動に力を入れていました。その活動を佐川急便に協力していただいたことが縁となり入社。軽貨物の宅配管理課に配属され、約80人の委託ドライバーである個人事業主さんの管理職に就いたのですが、そこで思い知ったのは、彼らの過酷な労働環境でした。安い運賃に加え、勤務時間が長く休みもほとんどない。どうにか改善したいと考えていたところ、岡本教授の教え「手を取って共に生きる」が脳裏に浮かびました。一人一人の声は小さくても、結集すれば大きな力になる。独立し、当社在籍の委託ドライバーさんを少しずつ増やしていき、現在では100人超に。協力会社も約40社となり、中国地方では大手宅配会社の1次委託先として有数のシェアを獲得。数の力と交渉で運賃の大幅アップを実現できました。今後は子どもの行事や冠婚葬祭など、休みが必要になった時の宅配代走サービスや、要領良く回り収入を増やすための経営アドバイスにも注力し、この業界で働く人たちの笑顔を増やしていきたい。10月には(社)全国軽貨物協会の地方組織として設立した、中国軽貨物協会の代表幹事に就任。安全管理者の選任が義務化される改正貨物自動車運送事業法の周知などで、取引先と顧客からの信頼をより高められるよう努めます。

担当記者:高見

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