県内の食に関する計91本のコラムを載せたスケジュール帳「ひろしま食の手帖」を中国新聞社と共同で発売した。「広島には海や山など恵まれた自然環境があり、まさに食ネタの宝庫。手帖に日々の食との出会いを記録し、豊かな生活につなげてほしい」新聞紙面で14年半にわたり、「エッヘン!産地ごはん」など地元食材やレシピを紹介する連載を担当。その取材を通して多彩な食材・郷土料理に出会ったことが発行のきっかけになった。広告スポンサーをつけず〝忖度なし〟で掲載先を選んだ。2000年に料理教室の開催で個人創業。現在は食品メーカーや小売店向けにレシピづくりや新商品開発、販促の支援などを手掛ける。「以前、米国のスーパーを視察した。その店は地産地消の実現に向けて、店舗から産地までの距離に応じて店頭のポップの色を変更。正しい情報を開示し、消費者に選択肢を与える姿勢に衝撃を受けた」自身の経験を広めようと4月からフードプロデューサー育成講座を開始。企業や自治体を支援する〝食ビジネス〟のプロの輩出を目指す。手帖はシリーズ化し10年間は毎年発行する計画。地域の食、企業、消費者をつなぐ役割を担い続ける。
担当記者:梶原