広島市などが出資する第三セクターで、運行するアストラムラインが8月20日で開業30周年を迎える。「開業以来、無事故を継続しており、自然災害時も定時性に優れた交通機関として沿線の住民を中心に親しまれてきたと自負している。コロナ禍で自粛していたアストラムライン祭りもこの節目を機に復活させるなど地元住民とのつながりをさらに深め、開業時からの目的の一つである地域活性化に一層力を入れたい」

開業時は利用者が伸びず苦しい状況が続いたが、特に2015年の新白島駅整備でJR線と接続したことで輸送人員が大幅に増え、19年には1日当たり過去最高を更新した。コロナ禍で利用者が落ち込んだが、現在はおおむね戻ってきている。20年からは初の車両更新を進めており、24年7月末時点で24台中21台が新型の7000系に移行。24年度内には全て置き換える予定。「広島市役所勤務を経て昨年7月に現職に就いてまだ1年だが、通勤時に30年乗り続けてきた。経営者としてだけでなく、利用者の目線も大切にしながら、今後も安全・安心を第一に地域に根ざしたサービスを提供し続ける」

担当記者:後藤

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