8月で開業30周年を迎える。昨年のG7広島サミットで主会場に選ばれるなど、これまで広島を代表するホテルとして業界をけん引。周年企画が好評で、年間宿泊者数はコロナ前を上回るペースという。「閑散期の売り上げをカバーするため、1月12日から2月末まで宿泊された県民限定で温泉への無料招待を実施。また、6月22日の広島ドラゴンフライズ・朝山正悟選手のディナー&引退記念トークショーでは、多くの方が参加し大盛況でした。周年記念宿泊プランなど実施中の企画もあります」宿泊客の内訳は国内で広島・東京が各3割で最も多く、海外は欧米系のほか台湾、インドなどアジア圏の伸びが顕著という。「インバウンド誘致へ外国人も積極的に採用するほか、4月には全社員の基本給を平均3・6%(若年層は最大7・3%)引き上げるなど人材確保にも力を入れています。全客室をこれまで段階的に改装してきましたが、外国人が好む広々とした空間に仕上げるため、また機会を見て改装したい。市内でホテル建設が相次ぐ中、瀬戸内の眺望と共に非日常空間を味わえるプリンスならではの良さを生かし、わざわざ泊まりたくなる仕掛けづくりを構想中です」
担当記者:阿戸