東広島市で昨年9月に小〜中学生が主対象の野球スクールを開業、10月に法人化しました。天谷宗一郎さん、中東直己さんら元プロ選手の技術指導に加え、けがを防ぐためのトレーニングなどもサポートします。現在の生徒は約70人とまずまずのスタート。一方でスタッフ数が不足気味なので、より良い体制づくりが直近の課題です。私自身もずっと野球に打ち込んできました。如水館高校時代は、かつて広島商業の選手・監督として全国制覇を達成し、昨年12月に亡くなった迫田穆成監督の下で2年生夏の甲子園に出場。翌夏は主将を任され、県大会決勝まで勝ち上がりました。しかし、その後に進んだ法政大学では全国から集まった選手たちの中で力を発揮できず、3年生から学生コーチへ転身することに。葛藤はあったものの、指導の奥深さ、そして関わった選手が活躍する喜びを感じられたことが、現在の会社設立につながっています。迫田監督には「常に先のことを考えろ」と教わりました。二手、三手先を見通し、次に何が起こるか予期する力は天才的。経営でも共通する考えだと思うので、少しでも近づきたい。大谷翔平選手による全国の小学校へのグラブ寄贈が話題になっていますが、根底にあるのは野球人口の減少に対する危機感だと聞いています。私も微力ながら楽しさを伝えられればうれしい。また将来的には競技を問わず、地元・東広島の子どもたちにスポーツを通じて丈夫な体づくりを教えたいと思っています。