県などが進める高校生向けのAI人材育成の取り組み「ひろしまAI部」の一環で3月27日、参加者による活用アイデアコンテストが市内で開かれた。昨年6月から23校の180人がプログラミングなどの基礎知識を学び、企業担当者の助言を受けながら活用法を考えた。最優秀賞の広島工業大学高校は、表情から幸せ、中立、恐れなどの感情を分析する受験面接の練習用アプリを開発。ほか、家具の隙間などゴキブリが現れる可能性のある場所を予測するものや、好みの使用感などからシャープペンシルを薦めるウェブサイト、血液検査の結果を基にした食品や献立の提案サービスなどもあった。湯崎英彦知事は実用性の高さに感心していた。県産業人材課の金田典子課長は「本年度は参加者倍増が目標。AI活用で最前線を行くスタートアップなど参画企業も増やしたい」と意気込む。県と地場企業などでつくるコンソーシアムの主催。併催したパネル討議では、グロース上場でAI開発のエクサウィザーズ(東京)を創業した呉市出身の古屋俊和氏らが登壇。パソコン1台で事業を興し、短期間で成長させた経験を話した。
担当記者:大島