明治安田生命保険(東京)は3月27日、中区袋町4―25の旧広島ビル(地上17階・地下4階建て)跡地に建てたオフィスビル「明治安田広島ビル」=写真①=の落成式を開いた。

紙屋町交差点から南側に徒歩5分ほどの鯉城通り沿いの敷地1860平方㍍に、14階建て延べ1万6550平方㍍。2022年12月に着工し、今年1月に竣工した。1階の入り口に設けたイベントスペース「明治安田ヴィレッジ広島」(226平方㍍)=写真②=は壁や天井にヒノキを使い、落ち着く雰囲気とした。熱負荷を抑えた外壁設計や高効率設備などを採り入れたほか、働く人の健康と快適性向上を目指して屋上テラスやリフレッシュルームも備え、国土交通省が主導する「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)の最高位となるSランクを取得した。東区二葉の里の複合ビル「グラノード広島」に移転していた広島支社が1〜6階部分に戻り、テナント貸しする7階から上は現在、10社ほどが入居予定としている。同支社は顧客数約10万5000人、営業職員約670人を抱え、全国有数の重要拠点に位置付けられている。落成式に来広した根岸秋男会長は「自社ビルを活用した健康増進セミナーの開催など、地域の人が笑顔になる取り組みを加速させていく。生命保険の枠組みを超え、安心をお届けしたい」と意気込みを話した。
担当記者:道本