介護給食事業のソリフル(東区戸坂山根3―11―16、末益英樹社長)は3月1日、同所にセントラルキッチンを開設した。これまで安佐北区に拠点を構えていたが、納品先の拡大に伴い手狭になっていた。障害者が適正な工賃(賃金)で働ける場の提供に向け、就労継続支援B型事業所の開設も計画する。居抜きで入居したセントラルキッチンは約80平方㍍。2022年に岡山県で介護事業などを営むジェックスグループのフランチャイズ事業に加盟し、健康を考慮して調理された日替わりの食事を真空パックで仕入れる。ソリフルがそれを盛り付けて、高齢者施設に毎日3食分を納品する。各施設は、盛り付けられた食事を専用の機械で自動で温めるだけで提供できるため、自社で厨房を管理・運営する手間を省ける。採用や労務管理も不要になるため、引き合いが増えている。現在、市内7施設に納品。セントラルキッチンの開設で盛り付け作業などを効率化し、納品先の拡大につなげる。初年度に売上高1億円、次年度に2億円を目指す。同社は3月3日付で設立した。末益社長はローカルスポーツ情報の発信を手掛けるフレンドリースポーツ(中区本川町)の社長も務め、ソリフル設立を機に介護給食事業を移管した。「各施設への配送の人手も必要で、急がず事業を広げていく。また兄弟が障害を持っており、障害者がやりがいを持ちながら、適切な賃金で働ける場を早期に実現したい」と話した。
担当記者:梶原