2024年度上期の中国地方の新造船受注量は、重量ベースで前年同期比20・6%増の63万6000総㌧となった。隻数では6減の31隻。リーマンショック前の海運ブーム時に造った船が耐用年数を迎える30年頃に新造船受注が増える予想だったが世界的に早まっており、国内にも波及。日本の船主らも発注に踏み切り始めたとみられる。世界の手持ち工事は3・8年分に上り、今後4年分以上に増える可能性が高い。国内では資材価格の高騰や為替の不安定化などから様子見のムードが続いていたが、国内の手持ち工事も約3・3年分まで増加。他方、為替の先読みが難しいことや、人手不足で工期を早められないことなどから、国内の手持ち工事は海外ほど増えないとの予想。受注の内訳は国内船が21隻・7200総㌧、輸出船が10隻・62万8500総㌧だった。建造量は39隻(6隻減)・96万6600総㌧(11・2%減)で、手持ち工事量が212隻(7隻減)・708万総㌧(0・8%増)。また、修繕量は1240隻・206億7400万円(5・8%増)と伸びた。ポンプやタービンなど舶用工業製品の生産高は20・8%増の1074億円となった。

担当記者:額田

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