ノベルティなど各種OEM(相手先ブランド名製造)商品企画の増成織ネーム(西区横川町、石井英邦社長)は、2025年2月期の売上高が前年比5%増の31億円と、初の30億円超えが確実となった。今期はデザインを自作できる新商品「ワッペンワークキーホルダー」などに力を入れ、1割増収を目指す。100前後の注文量からオリジナルグッズ製作に対応。企業のブランドやスポーツチームのロゴマーク、アニメのキャラクター入りなど、さまざまな需要がある。コロナ禍によるイベント自粛などで一時売り上げが落ち込んだが、近年の推し活ブームなども後押しして業績がV字回復した。定番のネックストラップに加え、今期は航空機の安全装置などに取り付けられているタグがモデルの「フライトタグ」などが人気という。環境面に配慮した商品も引き合いが多い。例えば余った糸を活用する残糸タオルや天然皮革端材のリサイクルレザー、トウモロコシ繊維やコーヒー粉などの廃棄物を練り込んだ再生ポリウレタンが材料のカードケースなどが好評だった。2月の「東京ギフト・ショー」に新商品約50点を出展。数字や文字、キャラクターなどさまざまなワッペンを付けて楽しむ韓国発のキーホルダーに注目が集まった。道法為広専務は「若い営業担当者が顧客の声を受け、迅速に商品化できるのが強み。今後も韓国やZ世代の流行にアンテナを立て、トレンドを押さえた商品構成を目指す」と話した。

担当記者:高見

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