ジェイ・エム・エス (中区、桂龍司社長)は、血液透析療法の効率と安全性を高めた多用途透析装置「JMS個人用透析装置 SD―X01」の販売を1月中旬から始めた。人間工学に基づいたデザイン設計で、直感的な操作で血液透析業務の負担を軽減するとともに、治療データの効率的な管理機能を新たに備え、患者のQOL向上に役立たせる。同社の多人数用透析装置の設計ノウハウを生かし、デザインコンセプトを継承しながら、15型の大型タッチパネルを採用することで視認性と操作性を向上。画面操作や血液回路のセットアップが簡単に行える。透析開始前の準備を自動化してスムーズにセットアップできるほか、停電などの緊急時は自動で透析治療を安全に終了する機能も新たに搭載。さらに、独自の透析情報システム「エルゴトライ」と連携させ治療データの管理を効率化した。多用途透析装置は、血液ろ過や、血液透析と血液ろ過を組み合わせたHDFなど患者の病態に応じて透析モードを変え、適切な治療が施せる。現在、末期腎不全患者数は国内で約33万人とされ、その多くが血液透析療法を受けているという。治療環境や施設規模に応じて多人数用と個人用が使い分けられ、単体で使用できる個人用は可搬性があり、例えば、感染症による隔離や緊急オペの際など透析施設から離れても透析が可能で、SD―X01はこうした必要時にも効率的で安全性を確保できる。

担当記者:藤井

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