車の買取・レンタル専門店「クイックレンタカー」運営のCIインベストメント(呉市苗代町、寺西隆範社長)は、全国でも珍しいレンタカーのオーナー制度を設けた。同社が車の使用者として法人や一般投資家、週末ドライバーなどと賃貸借契約を結び、レンタカー扱いで運用する仕組み。売り上げの一定割合を還元し、多数の車両の確保につなげる。レンタカーは買い物や送迎といった日常利用に加え、観光、ディーラーが客の車を修理する際の代車など需要が多様で、市場は右肩上がりで推移。2023年には全国登録台数が100万台を超えた。同社は21年に開業し現在は在庫50台を抱えるが、ディーラーの代車需要が底堅く、車両の稼働率が80%以上ある。特にコンパクトカーの引き合いが多いという。オーナー制度は法人や個人であまり使用されていない車などを想定。車検、保険の費用などは同社が負担し所有者は自動車税などを負担する。一例として、車種、稼働率によるが売り上げの30%以上の還元率を目指す。所有者の使用希望は貸し出しの予約済みの場合を除き、いつでも柔軟に対応する。同制度で30台の確保を目指す。寺西社長は「日頃乗らない車でも保険や駐車場代などの維持費はかかる。新しい運用方法として定着を図りたい」と話した。

担当記者:高見

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