市内の分譲マンション価格の高騰が続く。不動産経済研究所の「全国マンション市場動向」によると、2024年の市内の分譲マンションの1戸当たり平均価格は5372万円となり、初めて大台を突破した。記録が残る10年の1・8倍となった。「資材や人件費が一段と上昇しており、坪単価を押し上げている」(担当者)と分析。特に、新駅ビルが開業する広島駅周辺で「億ション」供給が目立つ。マリモが南区稲荷町で建設中の「グラディス稲荷町リバークロス」(15階建て、36戸)は3LDKの最高価格を1億1130万円に、リバックスが南区段原に供給する「ラルステージ段原 THE MiD」(14階建て、56戸)は4LDKを1億7000万円に設定。いずれも最上階の広めの間取りで、近隣で開発中の他事業者も7000〜8000万円台の物件を売り出している。一方、市内の供給数は中心部の大型物件が少なく、前年比46・5%減の807戸。県全体は41・2%減の1114戸だった。25年の中国地区(広島、岡山、山口県)の販売戸数は2・5%減の約2200戸を予想。

担当記者:道本

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