NTT都市開発(東京)は今秋をめどに、自社所有の複合ビル「基町クレド」(中区基町)のそごう広島店新館跡7階に水族館=写真①=を、隣接する専門店街パセーラ6階に複数の飲食店が入るフードホール=写真②=をオープンする。3月に開業する県庁第1駐車場跡地、広島城三の丸の商業施設と合わせて市中心部のにぎわい創出につなげる。

同社はそごう広島店やリーガロイヤルホテル広島を連絡通路でつなげる同ビル6階と、7階部分を「エンターテインメントエリア」に位置付けている。水族館は買い物や食事の前後に気軽に立ち寄れる空間を目指す。西区観音新町のマリホ水族館が昨年12月に営業を終えたため、市内唯一の水族館になるという。フードホールは、カキやアナゴなど県の特産を使うメニューを提供する事業者を募り、近隣ホテルの宿泊客や観光客の利用を想定。同じ6階で先行リニューアルした屋上庭園「スカイパティオ」とも連携し、スポーツのパブリックビューイングなどの催しも検討する。同社は旧市民球場跡地イベント広場「ひろしまゲートパーク」やエディオンピースウイング広島隣の「ヒロパ」など市中心部の再開発に多数携わっている。2023年8月閉店のそごう新館は、営業中のパセーラと共に新生「パセーラ」として25年度以降に順次開業する。
担当記者:道本