今期創業40周年の創建ホーム(竹原市、山本慎社長)は2024年12月期決算で前年比5・2%増の売上高84億4000万円を見込み、4期連続増収と過去最高を達成する。主力の注文住宅に加え、リフォームや家具販売事業が堅調に推移。今期は福山支店の新築移転や、新ブランド発売も控え、26年にグループ売り上げ100億円を目指す。

主力の注文住宅の受注数は前年比5%増の250棟で、本部機能を置く東広島エリアで97棟、広島エリアは69棟を手掛けた。需要が高まる平屋は福山市神辺町や安佐南区山本にモデルハウスを昨春公開するなどPRし、注文住宅の約15%を占めた。近年は非住宅分野も力を入れており、前期は竹原市役所の新庁舎となる旧たけはら合同ビルの大規模改修工事(安藤ハザマ、大之木建設との共同施工)、東広島の葬儀場など大型案件を請け負った。21年に立ち上げたリフォームブランド「創建リフォーム」は、東広島本部での定期イベントなどで認知を広げ、11億円を計上。家具販売は新築やリフォーム時の提案に加えて法人営業にも取り組み、1億4000万円を売り上げた。

福山支店移転や新商品発売 26年にグループ年商100億円へ

県東部エリアの営業強化へ、福山支店を福山市南蔵王町2―13―33から同3―130ほか(地番)に新築移転する。広島店、東広島店、竹原店に続き4拠点目となる「創建リフォーム福山店」を併設し、7月に稼働予定としている。近隣にハウスメーカーや住設のショールームがそろう敷地約1395平方㍍に、木造2階建て延べ約650平方㍍。1階にキッチンや家具などを置くショールームを設け、暮らしを具体的にイメージしてもらう。内外装の建材サンプルをそろえる打ち合わせ席も設置。2階は事務所に使う予定。新築受注数は現在の1・3倍の年65棟前後を目指す。現支店は老朽化が進み、手狭となっていた。跡地の活用方法は検討中。今期は四つの住宅ブランドを立ち上げる。木目を際立たせた「暖」と重厚感のある和モダンな「玄」の2デザインを展開する「HITOKIWA」、都心部の狭小地に適したスカイバルコニー付きの3階建て「Balise」を1月発表。ほか、平屋の新商品などを順次売り出す計画だ。同社は26年にグループ売上高目標100億円を掲げる。人口減少に伴って住宅着工棟数が減る中、好調なリフォームを20億円に引き上げる。水回りなど小中規模の改修工事を手掛ける子会社の住宅工房創(東広島市)も、24年12月期売上高が前年比9・8%増の5億2000万円を計上するなど、堅調に推移する。グループで新卒・中途合わせて採用を強め、今期末までに35人増のグループ200人体制を計画。各社役員への若手社員の積極登用も進める。

担当記者:道本

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