輸入車販売などのバルコム(安佐南区中筋、南昌吾社長)は、中国の大手二輪メーカー銭江モーターサイクルのブランド「QJ MOTOR」の輸入代理業を始めた。昨夏に日本法人QJ MOTORジャパン(社長同)を立ち上げ、2月1日から営業を本格化。自社店舗で扱うほか、全国のバイク店を開拓し、初年度1000台の販売を目指す。

独BMWや米ハーレーダビッドソンなどを扱うバルコムグループの豊富な販売実績が評価され、日本の総代理店契約に至った。銭江モーターサイクルは1985年設立で、イタリアのベネリを傘下に置く。ハーレーダビッドソンがアジア圏向けに展開する中型モデル「X350/X500」の製造を請け負うほか、国際レースでも実績を積むなど、高い技術力やデザイン性を強みに130の国と地域で年約40万台を販売している。排気量125CCのスクーターから1200CCのスポーツバイクまで幅広いラインアップがあり、QJ MOTORジャパンで国内での需要が高い中型車(125〜400CC)を中心に約15車種を仕入れる方針だ。グループのバルコムモータース(社長同)が運営する輸入二輪販売店「バルコムスクエアワールドバイク」(広島、岡山、山口、熊本各1、福岡2の計6店)内に専用ブースを設けるほか、3月に開かれる国内最大の展示会「東京モーターサイクルショー」にもインポーターとして出展するなど認知拡大を図る。QJMOTORジャパンの西浩二専務は「エンジンフィールやサスペンションセッティングなどが絶妙で、国産車と同程度の価格帯も魅力の一つ。20〜40代の若年層向けのプロモーションに力を入れ、各都道府県で1店以上・計50店へディーラー契約の拡充を目指す」と話した。

担当記者:道本

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