理化学機器など専門商社の小川精機(中区西白島町、古太刀利文社長)は、2024年9月期の売上高が4期連続増収で過去最高の41億8000万円(前年比2%増)だった。特に工場のラインソリューション関連商品が伸長。24年10月に光学機器が強みのニコングループ、万能試験装置などの島津製作所と販売店契約したこともあり、今期は43億5000万円を見込む。同社は自動車など工業、環境、バイオ、食品といった幅広い分野に検査機器や試験器などを販売する。前期は生産効率化を受けた生産ライン関連商品のほか、自動車開発に使う測定・試験機器が好調だった。古太刀社長は「未経験や異業種からの中途採用者を直接指導し、営業職として育ててきた成果が現れている。今後も毎年3〜4人を採用して会社の成長につなげたい」と話した。また高い専門性がニコングループと島津製作所に認められ、販売店契約を結んだ。今後は既に取引がある顧客を中心に提案していく。広島大学のワクチン・医薬品製造拠点や、安田女子大学理工学部、広島修道大学農学部など相次ぐ理系学部の新設などを受けて、バイオ関連商品にも注力したいとする。1950年創業。近年は従業員の増加に伴い、本社ビル拡張を見据えた周辺の土地購入を進めている。現在の従業員は52人。

担当記者:額田

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