広島銀行は2024年12月27日、自動車補修用塗装ブースで国内トップシェアのアンデックス(尾道市東尾道、吉田伸社長)に「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」5億円を実行した。融資期間は5年。
同社は1971年に造船所の下請け(発電機など艤装品製造)として創業したが、造船不況から73年に塗装ブース製造に転身。現在では新幹線など鉄道車両や航空機向けといった工業用大型ブースも手掛け、業容拡大している。次世代省エネ型水平流塗装ブースなど環境負荷低減の商品開発にも取り組む。今年10月には新本社屋建設を予定する。
KPI(指標と目標)として▽健康安全面=重大労働事故0件を維持、健康経営優良法人の取得継続、2030年度までに時間外労働平均月20時間、▽教育など=30年度までに製造・技術・営業の業務支援ツールをDX化、同作業環境測定士5人増、同キャリア支援制度導入、▽雇用・ジェンダー平等など=同女性従業員比率20%以上、26年度以降に男性育児休業取得率100%、同障がい者雇用率2・7%以上を目指す。また25年度以降、日本SME格付けaaaの取得継続、30年度までに本社棟に太陽光発電パネルを設置し電力の自家消費に取り組むことも目標にする。広島銀行がインパクト評価を行い、日本格付研究所が第三者意見を実施した。

担当記者:大谷

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