「鴎州塾」(鴎は新字で表記)など運営のAIC鴎州グループ(中区、桑原克己社長)は4月、通信制高校サポート校「鴎州V高等学院」を鴎州塾広島駅前校(南区大須賀町)内に新設する。50年超の進学塾運営で培ったノウハウを生かし、学習の自立を支援。国内の大学進学をはじめ、海外留学などの受験・進学指導で差別化を図る。

文部科学省によると、不登校の増加やオンライン授業の拡大を背景に通信制高校の生徒は増加傾向にある。2024年度は29万87人と14年の約1・7倍で、割合は高校生全体の9・1%となった。需要が高まる半面、教育の質の確保や、卒業生の進路未定者が30%超と高いことなどが課題とされる。岩本知士取締役は「他の通信制高校がプログラミングや各種スポーツ、美容師などの資格取得といった特色を打ち出す一方で、当社は大学進学に向けた進路・受験指導に注力する。何らかの理由で全日制になじめなかった生徒さんでも学びを諦めることなく、なりたい自分になるという夢の実現をサポートしたい」と話した。
広域通信制の八洲学園大学国際高校(沖縄県)と連携。毎週の定期面談で進ちょく把握や確認テストを行い、高校卒業資格の単位修得をサポートする。1コマ5分で知りたいことが分かる映像学習システム「学びエイドマスター」やメタバースを使ったバーチャルキャンパスシステムを備え、〝逆転合格〟を後押しする。
IB(国際バカロレア)認定校のAICJ中・高校の運営経験を基に、海外留学の進路にも対応。オプションで実践英会話や留学手続き代行なども手掛ける。定員174人。学院名称を商標登録済みで、今後は大阪や岡山など複数拠点展開を目指す。

担当記者:高見

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事