人材紹介のせとうち協創パートナーズ(東区牛田南、市川明社長)は、広島・呉地域の若手人材雇用問題解消に向けた「第二新卒転職エージェントサービス」を本格化させる。生産年齢人口の減少が予測される中、若年層の雇用確保が重要視されており、1月にも専用サイトを開設し、転職希望者の登録を開始。若年層の雇用を希望する企業とマッチングし、初年度で15人、3年後に50人の転職入社支援を目指す。同事業で2024年11月にアクティブベースくれの地域活性化支援制度「幸運(グッドラック)」を受賞した。専用サイト「くれ・ひろしま第二新卒エージェント」を開設。登録した転職希望者はオンライン面談を通じて、地域非公開求人の紹介のほか、履歴書・職務経歴書・面接のアドバイスなどが受けられる。入社時に企業に請求する完全成功報酬型で転職希望者は費用がかからず、最低手数料は税込み77万円で、転職者の年収350万円の場合の20%プラス消費税を見込む。3カ月以内に退職した場合は成功報酬から30%を払い戻す仕組み。呉地区の45年の生産年齢人口は20年に比べ3万8640人、33・8%減少することが予測されており、全国の減少率約20%を上回っている。新卒採用の目標人数を確保できていない企業や、入社後研修など新卒採用体制が困難だが若年層を採用したい企業などを対象に顧客開拓する。転職希望者は大学院を除く高校、専門学校、大学など卒業3年未満の20歳代を中心に、Uターン就業希望者や、都市部からの移住希望者も対象にし、スカウトサイトからの集客も計画する。市川社長は埼玉県所沢市出身で1985年生まれの39歳。下関市立大学経済学部を卒業し、呉信用金庫で勤務。個別指導塾の5コーポレーションで広島・愛媛エリア統括、取締役管理本部長を務め、人材紹介大手のジェイエイシーリクルートメント(東京)のシニアコンサルタントとして、中国地区本社企業を担当。山口フィナンシャルグループの人材紹介子会社・YMキャリアでリクルーティング事業部課長を務め、2024年6月に創業。9月に厚労省から有料職業紹介の許可を受けた。県内の大手製造業の中途採用コンサルティングなども行う。24年度第1回広島市創業チャレンジ・ベンチャー支援事業にも認定されている。
担当記者:大谷