マツダ車ディーラーのアンフィニ広島(南区大州、田中聡社長)は呉店(呉市西中央3―1―33)を広店(同市広白石2―6―35)に統合し、「呉広店」として1月4日にリニューアルオープンした。内装を新世代店舗化し、外装も一新。3カ年の新たな中期経営計画を策定し、大州と廿日市、東広島店を新世代店舗化する方針を打ち出す。建物が老朽化した旧呉店は敷地面積が約500平方㍍と狭く、駐車場が道路を挟んで向かい側にあるなど課題を抱えていた。このため、現地建て替えよりも敷地約3300平方㍍の広店に統合することが呉エリアの強化につながると判断した。ショールーム面積約300平方㍍と事務所など含む2階建て延べ床面積約520平方㍍は従来通り。内装はモノトーンとシルバーを基調にウッドのアクセントを用い、上品な温かみを出した。展示車のデザインを際立たせる照明やインテリアを施す。外装はキャノピー(ふた状のひさし)を取り外し、化粧直しを行った。店内に新車2台、大窓のすぐ外に新車3台を展示。塀に沿って中古車10台を置く。ほか試乗車をそろえる。敷地内の整備工場2棟延べ約530平方㍍ではリフト1基を増設し、計6基とした。昨年10月に始まった電子制御装置の検査に対応する機器(OBD)を導入済み。営業スタッフは常駐2人から5人に増やすことで、旧呉店の顧客を受け入れても十分な応対ができるようにした。旧呉店の仲野恵店長が店長を務める。狭小店舗では敷地内の車の移動や整備作業などがしづらく、働く環境や生産性の向上も図る。県内に17店舗を構える。このうち全面を新世代化したものは安古市と吉島、3年後をめどに実施予定の大州と廿日市、東広島店の計5カ所となる。2024年9月期決算は一時出荷停止の車種があったほか新型車「CX―80」の発売時期の遅れなどが影響し、前年比6%減の売上高106億5617万円だった。一方、近年のマツダ車の残存価格上昇に伴い下取りと中古車販売に力を入れたことや業務効率化などが奏功し、増益となった。
担当記者:吉田